台湾初の中国語・英語二ヶ国語で対応可能な民間銀行支店「玉山銀行台大支店」は、16日に国立台湾大学のキャンパス内で開業しました。銀行員はみんな、台湾大学の金融や管理学科の卒業生で、トイックスコア平均850点以上、二ヶ国語で対応できます。この支店では、米ドル、日本円、香港ドル、人民元などの外貨を引き出せるATMが設置され、顔認証で現金の引き出しが可能となる新型ATMもあります。
2030年に台湾を中国語と英語のバイリンガル国家にする政策に合わせて、台湾の金融監督当局、金融監督管理委員会は、資産額台湾元一兆元(およそ日本円3兆6400億円)を超えた16軒の銀行に、台湾の北部、中部、南部で中国語・英語二ヶ国語で対応可能な銀行支店を開設するよう勧めています。玉山銀行は、16日に開業した台湾大学支店のほか、年末までには台湾中部と南部でバイリンガル対応支店2軒を開設し、他に六軒の支店で、英語対応のカウンターを設置すると発表し、台湾の金融業がアジア、さらに世界において競争力を高めることを目指しているということです。
玉山銀行の運営母体、玉山ファイナンシャル・ホールディングスの黃男州・総経理は、「台湾の北部、中部、南部でバイリンガル対応可能な支店を一軒ずつ開設し、他に六軒の支店では、バイリンガル対応のカウンターを設置すると計画している。これにより、外国の方は台湾の銀行サービスを利用できるほか、台湾の金融業の競争力を高めることもできる。これから海外へ進出するには、多言語は必須なので、まず台湾で十分な準備を整えれば、将来アジアと世界上で、より強い競争力を持つことができる」と説明しました。
民間銀行の他に、政府系の兆豊銀行、外資系銀行のDBS銀行も、台北日本人学校やアメリカンスクールなど、在台外国人向けの学校が集中し、外国人居住者の多い、台北市の天母地域で、バイリンガル対応可能の支店を開設しました。金融監督管理委員会の顧立雄・主任委員は17日朝、2軒の支店を視察しました。
(編集:曾輿婷/王淑卿)
新聞來源:RTI
編集:曾輿婷