総統選挙が告示、中央選挙委員会は投開票日1月11日午後10時の開票終了を目指す

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台湾の総統選挙が告示。選挙活動期間は12月14日から来年1月10日、投開票日1月11日午後10時までの開票終了を目指す。

中央選挙委員会は13日、総統選挙の告示を行いました。選挙運動の期間は、12月14日から来年1月10日で、投開票日1月11日午後10時までの開票終了を目指しています。

中央選挙委員会は、メディア、政党、候補者に対して、選挙期間中、関連の法令を遵守するよう呼びかけました。また、コンピュータによる集計情報セキュリティーの方法について説明しました。

また、昨年11月24日に投票が行われた統一地方選挙と住民投票では、投票を待つ有権者の長い列ができ、開票が始まっても投票が続くという状況が発生しましたが、中央選挙委員会は、今回の総統選挙ではそうしたことが発生しないよう、具体的な措置を用意していると強調しました。

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中央選挙委員会は13日、第15代総統・副総統選挙の候補者名簿を告示しました。今回の総統選挙には、親民党の宋楚瑜氏と余湘氏、国民党の韓国瑜氏と張善政氏、民進党の蔡英文氏と頼清徳氏の、合わせて3組が立候補しています。選挙運動の期間は、12月14日からら来年1月10日までの28日間です。毎日の選挙運動の時間は、午前7時から午後10時までです。

中央選挙委員会の李進勇・主任委員は、メディア、政党、候補者は、選挙期間中、選挙罷免法の規定を遵守するよう呼びかけました。また、世論調査の結果発表は、投票の10日前から投票終了まで禁止されます。

李進勇・主任委員は、「特に、世論調査の結果発表について、政党、およびいかなる者も、選挙の公示日から投票の10日前まで、候補者または選挙に関する世論調査資料の発表は、すべて調査を主催する機関または人、実施時間、サンプリング方法、対象となる母集団、サンプル数、経費の出所、誤差値を明記しなけばならない」と説明しました。

中央選挙委員会は、今回の選挙の開票について、開票、集計の過程の公開・透明性を強調し、投票日にすべての投開票所では、政党または候補者が推薦する観察員が投開票の過程を監視すると強調しました。また、今回は初めて、インターネットのFacebookとYoutubeで、票の集計状況を実況中継します。

李進勇・主任委員は、開票当日のメディアの報道について、中央選挙委員会が設置する中央選挙情報センターが提供す集計数字を採用し、集計データをより正確なものにするよう呼びかけました。

集計情報セキュリティーについては、コンピュータ集計システムは、情報セキュリティー専門会社によるテスト、行政院情報通信安全処による再確認を経ており、4回にわたって全国規模の模擬演習を行うと共に、閉鎖式のネットワークを採用し、外部のネットワークとは隔離して、集計だけに使用し、監視を受けているコンピュータだけしか票数を登録できないということです。

昨年11月の統一地方選挙の際、開票が始まっても投票が続くという状況が発生したことについて、李進勇・主任委員は、中央選挙委員会としては、例えば投開票所を増やして一つの投開票所当たりの有権者数を減らし、投票用紙への記入ブースを増やすなど、具体的な分散措置を採用しており、今回の選挙では長い列が発生することはないと説明しました。開票終了は、投開票日、1月11日午後10時ごろを目指しています。

 

新聞來源:RTI
編集:早田健文