反浸透法が成立、中国の干渉に「ノー」

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中国からの政治的な影響を阻止する「反浸透法」が昨年12月31日に国会に当たる立法院で可決・成立した。

中国からの政治的な影響を阻止する「反浸透法」が昨年12月31日に国会に当たる立法院で可決・成立した。海外の敵対勢力の指示、または政治献金を受け、選挙に立候補し、または社会の秩序を乱すなどの行為を行った場合、最高5年以下の有期懲役に台湾元1000万元(約日本円3630万円)以下の罰金刑に処される。最大野党・国民党の立法委員は29日、表決に参加せずにマスクを着用して立法院で座り込みを行い、抗議した。国民党は、一両日中に憲法解釈を求めるとしながらも、中国寄りというレッテルが貼られるのを避けるため、激しい手段で抗議しなかった。

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立法院の蘇嘉全・院長は「反浸透法」の可決・成立を明らかにした。

与党・民進党立法院党団は、「民主政治の中心、浸透が許されない」と叫んでいます。

民進党立法院党団の柯建銘・総召集人は、多数決で条文ごとに表決を行い、立法化手続きを済ませたと説明、それは国家の安全保障のためだと強調しましたが、最大野党の国民党は、それは白色テロならぬ、緑色テロだと批判を展開しました。

民進党の管碧玲・立法委員は、「共産党の浸透を保護し、戒厳令と白色テロの名義で『反浸透法』の真義を歪曲した」と国民党を批判しました。

民進党立法院党団の柯建銘・総召集人は、「国民党は、常に国家の安全保障を言い訳にしている。これは韓国瑜よりも韓国瑜だ」と、中国寄りとされる、国民党の次期総統候補、韓国瑜・高雄市長を例に、国民党を批判しました。

「反浸透法」の規定では、いかなる人も海外の指示、または資金援助を受けて選挙に立候補することができず、選挙罷免法、公民投票法(住民投票法)、政治献金などの規定に違反する行為を行ってもいけないと明記しています。違反した場合、5年以下の有期懲役に台湾元1000万元(約日本円3630万円の罰金が科されます。

国民党の立法院党団は、「緑色テロ、人権侵害」と叫んでいます。緑色は民進党のシンボルカラーです。

国民党の立法委員はこの法案への反対を表明するため、マスクを着用して一日中立法院で座り込みを行い、表決にも参加せずに抗議しました。

国民党立法院党団の曾銘宗・総招集人は、「この一両日中に憲法解釈を求める」と明らかにしました。

「反浸透法」が2019年の最後の日である12月31日に可決・成立しました。公布される日から施行される見通しです。

(編集:王淑卿)

 

 

新聞來源:RTI
編集:王淑卿