桃園空港新管制塔、12月16日供用開始

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新管制塔は台湾北部にある人気スポット「野柳地質公園」のシンボル「女王頭(クィーンズヘッド)」をモチーフに作られた。

桃園国際空港に新しい管制塔ができました。管制塔の供用開始に先駆けて、交通部の林佳龍・部長は、新管制塔に設置された360 度全周視野のシミュレータを使って、指導官と一緒に航空管制官の仕事を体験しました。

桃園国際空港が1979年に供用開始してから、発着回数は当初の一日100回足らずから、今日の一日延べ730回に成長しました。そのため、交通部民用航空局は2016年5月に、12.7億台湾元、およそ45億日本円以上をかけて、インテリジェントなシステムを導入する新しい管制塔の建設を始めました。先日完成して新管制塔は12月16日に供用開始する予定です。

新管制塔は台湾北部にある人気スポット「野柳地質公園」のシンボル「女王頭」(クィーンズヘッド)をモチーフに作られました。高さ65メートルの新管制塔は古いものより20メートル近く高いです。管制室の直径は14メートルあり、旧管制塔のおよそ3.5倍となります。新管制塔に導入された自動化システムは、航空管制やアビオニクス、気象情報、誘導施設など15種類のシステムの機能が融合されているので、航空管制官の効率が大幅に向上できます。また、航空管制官の臨機応変の能力を高めるよう、直径8メートル、高さ2.9メートルある360 度全周視野のシミュレータが設置され、空港のいかなる状況と天気変化をもシミュレーションできます。

林・部長は一日航空管制官を体験して、航空管制官が常に絶え間ないプレッシャーにさらされていることを実感しました。でも、新しい管制塔は、航空管制官が直面しているいろいろな圧力を軽減でき、桃園空港が進化する第1歩となります。

林・部長は、「こんなに大量の情報でごく短い時間で判断を下さなければならない、大変プレッシャーがかかるこの仕事には、常に冷静で、感情管理が上手な人でしかできない。新管制塔では航空管制官の仕事がより簡単にできるから、皆にかかるプレッシャーも軽減できる。それに、新管制塔の自動的、インテリジェント的なデザインは、大変先進的だ。インテリジェントな管制塔の設置は桃園空港がインテリジェント化するに向けて、極めて重要な一歩だ」とコメントしました。

現在、桃園空港の年間発着回数は延べ26万回を越えました。新管制塔が供用開始した後、向こう20年、年間発着回数が延べ40万回に成長する際のニーズを満たすことが出来ると見込まれています。

(編集:林蕙如/王淑卿)

 

新聞來源:RTI
編集:林蕙如