蘇花公路改善計画、1月6日に全線開通

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蘇花公路改善計画の工事の中で最後に貫通したトンネル、「仁水トンネル」は、蘇花公路で唯一、バイクが利用できるトンネルとなる。

交通部公路総局が20日に、台湾東部の宜蘭県と花蓮県を結ぶ「蘇花公路」の改善計画が、来年1月6日午後4時に全線開通すると発表しました。「蘇花公路改善計画」の正式名称は、「台9線蘇花公路山間部区間改善計画」です。

太平洋に面する蘇花公路は一部が断崖絶壁に沿って作られ、しかも地震が多発しているため、事故が非常に多かったです。公路総局は蘇花公路の安全性と防災能力を高めるよう、2010年から蘇花公路改善計画を実施し始めました。山間部の区間を中心とするこの改善計画は、宜蘭県の蘇澳から同じ宜蘭県の東澳まで、宜蘭県の南澳から花蓮県の和平、そして、花蓮県の和中から大清水、三つの区間を中心に行われています。そのうち、蘇澳から東澳までの区間は、もともとかなり曲がりくねっていたため、交通事故の発生率がもっとも高かったです。その安全性を高めるよう、改善計画の第1段階が実施されたこの区間は、すでに2018年2月5日に開通しました。

宜蘭県の南澳から花蓮県の和平まで、そして花蓮県の和中から大清水までの二つの区間は、道路のり面の侵食や、路盤の一部が狭い、また、険しい地質条件の影響で、落石や崩れが発生し、通行止めになることがしばしばあります。改善計画の第2段階は、この2区間の防災能力を向上させるようにしています。これらの区間が開通したら、宜蘭と花蓮地域の住民に安全、安心、そして持続可能な環境保全ができる道路を供用できます。

南澳から和平までと、和中から大清水までの区間では、落札業者らが力を合わせて、土木建設や電気工事、交通管制システムの設置などを同時に実施し、工事が順調に進んでいます。

公路総局によりますと、安全性を確認するために、開通する前は、地元の交通や、警察、消防、衛生といった関連機関の関係者を招き、防災訓練を実施するほか、土木建設や交通管理、電気システムと交通管制システム、消防防災などの分野の専門家を招き、安全諮問会議を開き、規定に従って開通する前の実地調査も行います。関連の検査に問題がなければ、公路総局は2020年1月6日午前に、開通セレモニーを行い、その日の午後4時に正式に開通する予定です。

(編集:林蕙如/王淑卿)

新聞來源:RTI
編集:林蕙如