統一地方選挙即日開票、11/27零時以前にも結果分かるか
9項目の公職者選挙と18歳公民権の憲法改正案の是非を問う国民投票は26日午前8時から午後4時まで、同日に実施されました。即日開票され、今まだ開票中です。今回の選挙は2024年に行われる次期総統選挙の前哨戦で、与党・民進党の中間選挙でもあると考えられています。26日には地方自治体の公職者を1万1023人選出されます。それと同時に、満18歳の国民に選挙権や罷免権を与える憲法改正案の可否も決めます。
憲法追加修正条文の規定によりますと、この国民投票の成立には、有効票は有権者数の半数以上を越えなければなりません。台湾全域には1,923万9,392人の有権者がいます。そのため、国民投票の成立には少なくとも、961万9,697人の賛成が必要です。
18歳公民権の国民投票が成立した場合、満18歳になると、選挙や罷免などの権利が与えられます。台湾の現在の人口で計算すれば、有権者が41万人増えます。投票権のほか、被選挙権も与えられます。しかし、もし、この国民投票が成立しない場合、投票権の年齢はこれまで通りの20歳、被選挙権の年齢は23歳を維持します。
なお、中央選挙委員会によりますと、26日の投票率は、約64%で、前回の2018年よりやや低くなっています。2018年の統一地方選挙では、最大野党・国民党は14席、与党・民進党は7席、無所属が1席を獲得しました。
ソース:RTI
編集:王淑卿
11/26統一地方選、蔡・総統:奮って投票して国家の未来を決めよう
11月26日に台湾では行政院(内閣)直轄市の市長選挙や公民権の年齢をこれまでの20歳から18歳に引き下げる憲法改正案の是非を問う国民投票など、九項目の選挙が同日に実施され、即日開票されます。
蔡英文・総統は26日午前9時に、北部・新北市永和区にある秀朗小学校に設けられている投票所に赴き、清き一票を投じました。
26日朝、北部では雨がぱらつき、ちょっと肌寒かったですが、投票に行く人は少なくなかったようです。私も投票に行ってから出社しました。
蔡・総統は投票後に談話を発表、有権者に対して、天気が良かろうが悪かろうが、本籍地に帰って清き一票を入れて故郷と国家の未来を決めるよう呼びかけました。
蔡・総統は、特に18歳公民権に関する国民投票に触れ、これはわが国の憲政史上において非常に重要な一歩だとし、有権者に対して奮って投票して憲政体制下における非常に重要な公民権を行使するよう促しました。
ソース:RTI
編集:王淑卿
中国からの圧力高まる、外交部:国際社会の支持取り付け
立法院外交及び国防委員会が24日、国家安全局の陳明通・局長、外交部の呉釗燮・部長、行政院大陸委員会の邱垂正・副主任委員を招いて「G20終了後の国際関係の変化が我が国の安全保障に及ぼす影響」について報告させ、質疑に答えさせました。
呉釗燮・外交部長は報告の中で、アメリカと日本などの重要な民主主義国家が台湾海峡の平和と安定を重視する立場は変わっていない。しかし、中国の台湾に対する安全面の脅威はこれからさらに高まり、外交上の圧迫もさらに強まっていく。中国はロシア・ウクライナ戦争と朝鮮半島の核兵器の脅威を外交手段として利用し、西側陣営の団結を破壊しようとする。例えば、最近、ヨーロッパの国々に好材料を提供し、西側陣営の安定と団結を破壊しようと企てるのがその例だと説明しました。
一方、国家安全局の陳明通・局長は、報告の中で台湾海峡の平和と安定は国際社会の共通の願いだ。各方面が台湾海峡の平和とインド太平洋地域の安定と繁栄を共に守る中、台湾の戦略的地位と重要性が日増しに高まっていると指摘しました。
陳明通・局長は、米中の戦略的競争と集団化した対抗が日増しに明らかになっている。ロシア・ウクライナ戦争と北朝鮮の挑発行為は、国際情勢に影響を与えている。中国の政治指導者、習近平氏は「元首外交」を始めているが、国際社会は中国共産党に対して依然として警戒心を抱いており、共に台湾海峡の平和と安定を維持することを希望していると分析、今後も国家の安全と社会の安定の確保に尽くすとしました。
ソース:RTI
編集:王淑卿
民進党「北北基桃」市長選候補、月額1200元定額乗り放題プラン打ち出す
「北北基桃」と呼ばれる北部の台北市、新北市、基隆市、桃園市の首都圏エリアには1000万人の人々が暮らし、毎日の通勤、通学、ビジネス・観光、通院、買い物など、都市間の移動者数は相当なボリュームとなっている。与党・民進党から11月26日の統一地方選に出馬している4市の市長候補、陳時中(台北市)、林佳龍(新北市)、蔡適應(基隆市)、鄭運鵬(桃園市)の各候補は先ごろ、合同記者会見を開催、公共交通機関の乗り放題プランを打ち出した。月額台湾元1200元(日本円約5360円)と、現行の台北市による台北メトロ、乗合バス、自転車シェアサービス「youbike」を対象とした1280元のプランよりも80元割安になるだけでなく、台湾の在来線、台湾鉄道、高速バスについても対象を広げるとしている。同党では、4市の公認候補がタッグを組み、こうした政見を打ち出すことにより、選挙戦におけるシナジー効果を生み出したいと希望している。
ソース:RTI
編集:王淑卿
統一地方選の候補者番号抽選、各候補者が支持取り付けに必死
11月26日に行われる統一地方選挙の候補者ナンバーの抽選が行われた。南部の高雄市長選では、4人の候補者のうち、現職、民進党の陳其邁・市長が4番、最大野党、国民党の柯志恩・候補が3番を引いた。2人は選挙戦スタート後、公開の場では初めて顔を合わせる形となった。中部・台中市の市長選では、民進党の蔡其昌・候補が2番を引いたが、司会者が番号を読み間違えるハプニングがあった。現職の国民党、盧秀燕・台中市長は3番を引いた。また、改選となる北部の桃園市では、国民党の張善政・候補が1番、民進党の鄭運鵬・候補は3番を引いた。その他の自治体でも、候補者ナンバーの抽選が行われた。どの候補者も支持取り付けに必死になっていて会場は盛り上がった。
(編集:駒田 英/王 淑卿)
ソース:RTI
編集:王淑卿

















