台湾の統一地方選挙、基隆市は最大野党・国民党の謝國樑・候補が勝利宣言。8年ぶりに国民党の候補が当選確実となっています。謝・候補は与党・民進党からの金星国際公司のマネーロンダリング疑惑を巡って対決。ライバルの民進党の蔡適應・候補は反社会勢力と関わり、切り崩しを試みたことが、ラクダの背骨を折る藁となりました。
謝國樑・候補の選挙事務所の林昱志・副総幹事は、謝・候補は台湾の国会議員にあたる立法委員を3期務め、その後ブランクはあったものの、3代にわたり基隆の政財界、教育界に関わっており、その名声は深く根付いていると述べました。
林氏はまた、謝・候補は若者の彼に対する認知度が高くないことを知っており、出馬後の早い段階から選挙運動を本格化させ、愛のある父親像のイメージを打ち出した。基隆科学園区や無料の若者向け電動バイク、育児手当、テーマパーク建設などの公約で若者、保護者に認められた。新風を吹き込み、現地の問題点に直撃した。比べて民進党の候補者、蔡適應氏の政策は大多数が前市長の林右昌氏のものを引き継いでおり、中間層の期待とは大きな隔たりがあったと述べました。
外部の状況について、謝國樑・候補の選挙事務所選対事務所のスポークスマンである、余治明氏は「民進党は謝・候補に対し、特に金星国際公司の疑惑に関して激しい攻撃を行い、謝・候補にマネーロンダリングのレッテルまで貼り付けた」と指摘。謝國樑氏は疑惑に直面しても、最初に証拠を提示せず、相手に追及する機会を与えなかった。すべての証拠が揃ってから最前線で自ら説明し、中傷に対する訴訟を起こし、無実を証明したと述べました。
余氏は、謝・候補が正面から対決したのに比べ、蔡・候補は外部の疑念と反社会勢力との関わりに対する疑念が雪だるま式に大きくなったほか、質疑でも交わす、切り返すなどの答弁が多く、中間層に不信感を抱かせることになり、2人のギャップはさらに大きくなったと述べました。
(編集:本村大資/王淑卿)
ソース:RTI
編集:本村 大資
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